インドネシアの学校教育、日本との違いは?
少子高齢化が進む日本とは逆に、近年経済発展を遂げ、活気があふれているインドネシア。子供の人口も多く国内の平均年齢は約29歳と生産人口が多い国でもあります。そんなインドネシアではどんな学校教育があるのでしょうか。日本の学校教育との違いもあわせて見ていきましょう。
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インドネシアの教育制度は?
インドネシアの教育制度は、日本と同じ小学校6年間、中学校3年間の義務教育があります。そして高校3年間、その後は大学などの高等教育に続きます。義務教育の中学校を卒業したら、高校か職業高校へ進学するか選択できます。公立の場合は小学校と中学校の入学金・学費は無料ですが、私立の場合やはり公立学校と比較すると学校設備が整っています。インドネシアでは自分の学びたいことや社会的、文化的、宗教的背景によって公立・私立を選びます。また、インドネシア語の学習が重視されるとともに、地方語(各州それぞれの言語)を学習します。部活動に関しては小学校から高校まで放課後の活動があり、バスケ部、バドミントン部などの運動系や空手、柔道、コーラス、ダンス、物理学、生物学、英語など学校によってさまざまま分野の部活動があります。
オンライン教育も注目されはじめている
近年インドネシアの大学ではキャンパスに行かずに在宅でも単位を取得できるeラーニングなどのオンライン教育も盛んになってきています。教育アプリの開発も進み、手軽にスマートフォンで勉強できるものもあります。小学校から高校まで幅広い分野の知識を学べ、アプリの種類によって費用やメニューはさまざまです。
日本の学校との違う点
日本の学校違うのは、インドネシアでは小学校・中学校・高校すべての段階で卒業するための「統一国家試験」が実施されるとい点。この試験には合格に基準点が設けられており、その基準点を下回ってしまうと学校を卒業することができません。学校の種類にも日本の文部科学省にあたる教育文化省管轄の一般の学校と宗教省が管轄するイスラムの考えや伝統に沿った教育を行う「マドラサ」や寄宿制の伝統的イスラム教育機関「プサントレン」と呼ばれる学校があります。
国民の9割がイスラム教徒であるインドネシアですが、プロテスタント・カトリック・ヒンズー教・仏教を信仰している人々もおり、一般の学校でもそれぞれの宗教に合わせて宗教の授業を受けることができます。この2種類の学校については例えば、小学校は一般の学校に行った後マドラサに入ることもできるなど選択肢が選べます。