人類化石の宝庫!世界遺産「サンギラン初期人類遺跡」
「サンギラン初期人類遺跡」は、人類の進化の過程を知り、祖先に出会える場所。同じく世界遺産に登録されているボロブドゥール遺跡で有名なインドネシア・ジョグジャカルタの観光と併せてぜひ一度訪れていただきたいスポットです。今回は、人類化石が眠る世界遺産「サンギラン初期人類遺跡」についてご紹介していきます。
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サンギラン初期人類遺跡ってどんなところ?
1936年から1941年に行われた発掘調査で、この土地で初めて人骨化石が出土し、その後人類の祖先と言われている「ジャワ原人(ピテカントロプス・エレクトゥス)」など50体にのぼる化石人骨が発見されました。1930年代にオランダの人類学者ケーニヒスワルトが、ジャワ原人の頭骨、歯、大腿骨などの化石を多数発見。今日まで発見された人類化石の半分がこのサンギラン初期人類遺跡で発見されており、古人類学上とても重要な遺跡とされ、1996年に世界文化遺産として登録されました。
サンギラン初期人類遺跡で見られる化石
展示されている化石は約150万年前のものと見られ、脳頭蓋は小さく眼窩上隆起が発達し、額は膨らんでおらず、低く倒れているのが特徴。脳はチンパンジーの2倍、現在の人間の3分の2ほどの大きさで、大腿骨はまっすぐ長く直立姿勢をもっていたことが推測され、類人猿から人類に進化する過程を示しています。
また、サンギラン博物館ではジャワ原人の等身大模型が展示されており、骨格標本を元に再現され、髪の毛や体毛の一本一本まで細かく表現しています。当時の生活についてわかりやすく展示されているので、興味のある方はぜひご覧ください。
アクセス
サンギラン初期人類遺跡へ行くには、ジャワ島中部にある「ソロ」という町の近くにあります。ジョグジャカルタから車で約2時間、ソロバラパン駅から車で約45分ほどの距離にあります。
住所:Sangiran St. Krikiran, Klijamber, Sragen, Jawa Tengah
いかがでしたでしょうか?
猿人から人への人類の進化を目の当たりにできる、インドネシアの素晴らしい世界遺産「サンギラン初期人類遺跡」へぜひ一度足を運んでみてください。
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