インドネシア、異例のリモート礼拝が始まる
4月24日から始まったイスラム教の断食月「ラマダン」。世界各地で新型コロナウイルス感染症対策が行われる中、家族や親戚の集まりや集団礼拝が禁止される国もあるなど、異例のラマダンとなっています。
通常であれば集団礼拝や日没後の大宴会で人々の交流が活発になりますが、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、世界最大のイスラム教国インドネシアでも政府がモスクでの礼拝の自粛を要請し、現在は各自自宅でリモート礼拝が行われています。
インドネシアの首都ジャカルタのモスク(イスラム礼拝所)からは人々が姿を消し、街全体が閑散としている状況です。ここ数週間、インドネシアだけでなく、アジア全体で宗教行事に絡む感染拡大が相次いで発覚し、大規模な宗教集会の危険性が露呈しています。
4月28日現在、インドネシア全土の新型コロナウイルス感染者数は9,096人、死者は765人。インソネシア政府は6〜7月にかけて最大で10万6千人に達する恐れがあるとの見方を表明しています。