インドネシアは世界第4位の生産量と輸出量を誇るコーヒー豆の生産大国。たくさんの島々で栽培されていることから、生産地によって異なる味わいや香りが楽しめるのも魅力のひとつ。今回は、世界各国で人気を集めているインドネシアのコーヒーをご紹介していきたいと思います。
インドネシアコーヒー豆の生産地

インドネシアのコーヒー豆は主にジャワ島、スマトラ島、スラウェシ島などで生産されています。オランダ統治時代に生産が始まったと言われており、赤道直下でコーヒー豆の栽培に適した環境が整っている“コーヒーベルト”と呼ばれる緯度が±25度以内の地域にあることが特徴です。イスラム教徒が多いインドネシアでは、お酒に代わる嗜好品として親しまれており、首都ジャカルタや人気の観光地バリ島にはカフェが数多くあります。
インドネシアコーヒーの品種の7割はロブスタ種

インドネシアのコーヒー豆は大きく分けて「ロブスタ種」と「アラビカ種」の2種類に分類されます。1908年にサビ病が流行した際、アラビカ種が生産されにくくなり、病気に強いロブスタ種に植え替えられたことからインドネシアで生産されるコーヒーの品種の約7割がロブスタ種となっています。
ロブスタ種のコーヒー豆は取引される単価が安く、インスタントコーヒーや缶コーヒーなどのコーヒー飲料の原料として用いられています。
アラビカ種の「マンデリン」が人気

インドネシアのコーヒー豆のなかでも特に有名な品種が、スマトラ島北部で栽培されているアラビカ種の「マンデリン」。独特の舌触りが特徴で、深くやわらかな苦味が特徴なコーヒー豆です。酸味が少なく、アイスコーヒーやエスプレッソにもよく使われます。ストレート、ブレンドともに人気があり、深煎りで飲まれることが多いコーヒーです。
ジャワネコの糞から作られる最高級コーヒー「コピ・ルアック」
インドネシアには「コピ・ルアック」という一風変わったコーヒーがあります。これはコーヒーの実を食べた野生のジャコワネコの糞からコーヒー豆を取り出し、乾燥・焙煎したものです。日本でルアックコーヒーを購入する場合、100gで約7,000円〜10,000円ほどするのに対し、現地インドネシアでは半額ほどで購入することができます。希少価値が高く高価ですが、一度は飲んでいただきたいコーヒーです。インドネシアに訪れた際は現地のカフェにも立ち寄りつつ、そこでしか味わえない特別な一杯を見つけてみてください。
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