知っておかないと怖い!インドネシアのお酒事情
国民の90%以上がイスラム教信者であるインドネシアでは、飲酒はあまり良い習慣とは思われておりません。お酒がなくとも立派な会食になりますし、若者のデートでもコーヒーを飲むことが一般的。日本のようにコンビニやスーパーでいつでも買えるわけではなく、地域によっては外国人でも飲酒が禁止されているところもあるほど。インドネシア人にお酒の話題を持ちかけたり、お酒が得意であることを公言するのはやめておきましょう。
地域ごとに異なるインドネシアのお酒事情
首都のジャカルタなどの大衆飲食店にはアルコール飲料は置かれていないことが一般的なものの、多くのインドネシア人がビールなどを口にする機会は少なからずあるようです。国内産のアルコール飲料の代表といえば「ビンタンビール」。また、仏教やヒンズー教の昔から親しまれていたお酒に「アラック(Arak)」というヤシの実や米を原料とする蒸留酒があり、現在バリのスーパーで購入することができます。インドネシアでは農家などで醸造され、お祝いの時には飲まれる椰子の蒸留酒も人気ですが、市販はされていません。
2015年にコンビニなど売場面積400平方メートル未満のミニマーケットでのアルコール飲料の販売を禁じる省令が制定されましたが、全域でアルコール飲料販売が禁止されているアチェ州や酒類の流通・生産の全面禁止されているパプア州など、市・県・州単位で禁酒が定められているエリアも存在します。
インドネシア人にとってお酒は高級品
インドネシアの物価相場で見ると、酒類は日本では考えられないほど高価なもの。500mlのペットボトルの水を20円で買えたり屋台では約250円で一食分食べられるのに対して、ビンタンビールの缶1本で約250円もします。インドネシアで日本酒を買うとなると一升瓶で1万円以上、焼酎ボトルも日本で1000円程度の銘柄が1万円以上するなど日本の販売価格の約3~4倍のお値段になってしまいます。駐在日本人は一時帰国時もしくは日本にいる人に自分の飲みたい日本酒や焼酎を自力で調達するほどです。インドネシアでもお酒を楽しみたいという人は、あらかじめ対策をとって訪れましょう。