インドネシア最大のヒンドゥー教寺院遺跡「プランバナン寺院群」
1991年にボロブドゥール遺跡と共に世界文化遺産に登録された「
プランバナン寺院群群の歴史
プランバナン寺院群は、プランバナン歴史公園内に建つプランバナン寺院と、セウ寺院、さらに歴史公園近郊にあるカラサン寺院、サンビサリ寺院など、240の仏教寺院・ヒンドゥー教寺院からなる複合体。
マラタム朝のピカタン王によって9世紀に建造されたと考えられており、広い敷地内にはいくつもの宗教建造物が立ち並んでいます。8世紀から9世紀にかけてヒンドゥー教国の古「マタラム朝」と仏教王国の「シャイレンドラ王朝」の2つの王朝が同時期に存在し発展していました。隣合う2つの国は王族同士の婚姻関係もあったことから、信じる宗教は異なってもお互いに尊重し合い、友好関係を築いていた歴史があります。
プランバナン寺院群は主にマタラム朝の宗教儀式などに使用されていましたが、自然災害や遷都などさまざまな要因により一部崩壊してしまいます。やがて長い年月が経過し、1733年に再発見され、修復が進み現在の姿となりました。
プランバナン寺院群の見どころ「ロロ・ジョングラン寺院」
プランバナン寺院史跡公園内の4つの寺院のうち最大かつ中心的な
ロロ・ジョングラン寺院の西側に隣接するラーマヤナ劇場では、週2回〜4回ほど古マラタム王国時代から続く宮廷舞踊の「ラーマヤナ舞踊」が上演されています。上演日はプランバナン寺院がライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な光景を見ることができます。
いかがでしたでしょうか?
プランバナン寺院群は、 ジョグジャカルタ空港と鉄道駅発の市内バス「 トランスジョグジャ」から簡単にアクセスできるため、 気軽に観光することができます。世界三大仏教遺跡の一つ「 ボロブドゥール寺院」との距離はおよそ約30km。 移動に時間はかかりますが、 貴重な歴史遺跡にぜひ足を延ばしてみてください。