インドネシアの秘境!神秘的な3色の火山湖が輝く「クリムトゥ山」
クリムトゥ山は、インドネシア東部・フローレス島中部にある火山。わずか数メートルの岩肌を隔てて違う色の湖が3つ存在する神秘的なスポットで、深緑や青緑など絵本の中に入ったかのような美しい景色が広がっています。かつてインドネシアの旧5000ルピア紙幣の裏面のデザインに採用されており、インドネシアの象徴とも言える景色となっています。
クリムトゥ山ってどんな山?
標高約1640mで3つの火口湖を持ち、3色の異なった火口湖が同時に存在しているその神秘さから、現地の人々は古来よりこの地を聖なる場所と考えてきました。湖にはそれぞれ色の名前が付けられており、最大の湖はトルコ色、2番目に大きな湖はエメラルドグリーン、3番目の湖は黒色。この色は年月や天候、火山活動などによって日々変化して、現地で呼ばれている湖の名前と実際に見える色が違って見えることがしばしばあります。
また、クリムトゥ山には亡くなった人々の魂が集まり永遠に生き続けるという言い伝えがあり、死者の魂は年齢や生前の特徴によって3つの湖のうちどの湖に入るか決められるとされ、若い人は「トルコ色の湖」、老人は「エメラルドグリーンの湖」、罪人は「黒い湖」へ行くと信じられています。山頂には石碑があり、展望台からは濃いエメラルドグリーンの湖を見下ろすことができます。この山頂から望む日の出の美しさはまさに幻想的です。
アクセスも良く訪れやすいフローレス島の人気観光スポット
クリムトゥ山の火口湖では有史以来、小規模な水蒸気爆発が何度も繰り返されており、神秘的な湖水の色は火山ガスの活動に誘発された水中の鉱物が化学反応することで変化しているのではないかと考えられています。この摩訶不思議な絶景を求めて、クリムトゥ山には多くの観光客が訪れており、毎年7~8月にはクリムトゥ山のふもとの小さな町「モ二」には多くの観光客が訪れます。モニに最も近いマウメレ空港へはバリ島からも定期便が出ており、フローレス島中部の代表的な都市エンデなどから日帰りで訪れることができます。歴史や自然が共存するインドネシアの有名観光スポット息をのむほどの絶景スポット「クリムトゥ山」。新型コロナウイルスが収束したら、ぜひ一度訪れてみてください。
住所:Gunung Kelimutu Ende, Flores, Indonesia