インドネシアにあるコモド国立公園は、世界最大のトカゲ、コモドオオトカゲ(別称コモドドラゴン)の生息地として知られているコモド島です。周囲にリンチャ島(Rinca)、パダール島(Padar)とともに国立公園に指定され、世界自然遺産にも登録されている自然の楽園です。今回はコモド国立公園についてご紹介いたします。
アクセス
コモド島には日本からの直行便はありません。バリ島のデンパサールやジャカルタからフローレス島のラブアンバジョー空港へ行き、船をチャーターしてコモド島やリンチャ島に向かうのが一般的です。
コモド国立公園
コモド島の面積は390k㎡、リンチャ島は198k㎡と大きな島ですが、自由に歩くことができるのは、船着場と公園管理事務所の周辺のみです。それ以外の場所はレンジャーの同行がない限り許可されません。野生のコモドオオトカゲが活発に動いているのは朝と夕方なので、確実に見たい人はラブアンバジョーを早朝に出発するツアーに参加しましょう。多いときには数十匹ものオオトカゲに遭遇できます。コモドオオトカゲは、各島で自由に生息しているため、柵などは設置されていません。日中は動きがはっきり見えますが、餌と判断されると猛ダッシュで襲ってくるので、近づきすぎには注意してください。また、コモド国立公園周辺の海は透明感が高く、さまざまな生物が生息しており、ダイビングやスノーケリングも楽しめます。
コモド島
コモド国立公園の中心となる島で、1700匹のコモドオオトカゲが生息しています。島のジャングルを歩くにはレンジャーの同行が必須で、公園管理事務所を起点に3つのコースが用意されており、レンジャーの指示に従い安全に観光しましょう。世界最大のオオトカゲは、300km先の獲物を識別し、時速20km程で走ります。また、コモド島の船着場周辺には、パンタイ・メラと呼ばれるピンク色のビーチがあり、砂浜がピンク色なのは白い珊瑚と赤い珊瑚の破片が混じり合い、この名前がついたのだそう。青空とのビーチは絶好のフォトスポット。海には数百種類の珊瑚が生息しており、スノーケリングも楽しめます。
リンチャ島
約100匹のコモドオオトカゲが住むもう一つの観察スポット。コモド島に比べると開発されておらず、秘境感あふれる雰囲気です。船着場を降り、公園管理事務所のある場所まで歩くと、コモドオオトカゲが迎えてくれます。島内をレンジャーと一緒に散策するコースは、ショートからロングまで(30分〜2時間)基本的に3コースです。密集した熱帯雨林や草原を歩いていると、野生の鹿、鳥などに遭遇し、運がよければコモドオオトカゲが獲物を狩る場面も目撃できるかもしれません。
パダール島
非常に美しい景色がインスタグラマーに大人気。サバンナの草原を歩き丘へ登ると、とても不思議な光景です。岬が恐竜の身体のように海から突き出しているように見えます。船着場から絶景スポットまでは約30分で、歩きやすい靴、日焼け止めは必須です。また、パダール島のコモドオオトカゲは餌となる動物を食べ尽くして絶滅したと言われています。
コモドオオトカゲとは
恐竜の子孫とも言われているコモドオオトカゲは、オーストラリアやアフリカに生息するオオトカゲに属しています。大人のオスは体長3m、約100kgと大きくなり、世界のトカゲのなかで最大です。朝になると巣から出てきて餌を探します。朝は最も食欲があるため、人間でも危険です。日中は暑いので日陰にいて、夕方は巣穴に帰ると行った生活を送っています。子供のときの餌はヤモリなどで、大人になると牛、鹿、馬など大きな動物を食べるのです。じっとしていますが、獲物が近くに来るのを待ち、近づいたら飛びついて内臓まで噛み付きます。時々、レンジャーや観光客を襲うこともあるので、注意しましょう。
コモド国立公園でダイビングもおすすめ!
コモド国立公園は世界有数のダイナミックな海洋環境にあります。約100のダイビングスポットが点在する、世界中のダイバーが憧れる海です。ただし、この地域でのダイビングは海の流れが強いので、安全のためにも評判が良いダイビング会社を選びましょう。
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