インドネシアで最も活動的な活火山「ムラピ山」
インドネシアは、地質学的に活発な環太平洋火山帯に位置し、およそ130の活火山を擁してい火山大国。インドネシアの中部ジャワ州とジョクジャカルタ特別州の州境に位置するムラピ山は、火山活動が活発な山として有名です。
大昔から噴火を繰り返し起こしている活火山
標高2,914メートルで、数年に一度大小さまざまな噴火を繰り返しています。麓市付近では、過去の噴火跡をジープに乗って見て回るアクティビティがあります。(開催時期は随時ご確認ください。)
ムラピ山の名称は「火の山」の意味を持ち、ムラピ山から25km離れた場所にあるボロブドゥール遺跡は、ムラピ山の火山灰によって千年もの間存在に気付かれなかったというほど、太古から噴火を繰り返し起こしている活火山なのです。成層火山で富士山と似た美しい山体をしているものの、活火山のため頂上付近からは噴煙を上げている姿がしばしば見られます。
自然の猛威による被害
ムラピ山博物館では被害に遭った家庭の椅子やお鍋などの生活用品など被害の跡や写真が展示されています。灰に覆われ、形が崩れてしまっている展示物からは自然の脅威を感じます。噴火災害を引き起こす反面、噴火が起きたからこそ長期的には大きな恵みが与えられるというのも考え方の一つです。
2019年の噴火で350人以上の犠牲者が出た過去のあるムラピ山。今年3月にも噴火し、国家災害対策庁によると、死傷者は確認されておらず、噴煙は頂上の上空約5,000mに達し、周辺の村に火山灰の混じった雨が降りました。景勝地としても名高く広大な美しい自然が広がる山々ですが、時には自然の猛威を振るうムラピ山。新型コロナウイルスが終息し日常生活が戻ったら、正しい情報を整理し、近くを訪れた際はその美しい山々をぜひ一度堪能してくださいね。