首都ジャカルタやバリ島など開けているエリアは伝染病も比較的少ないです。しかし、都心や海岸から離れた地域では流行性肝炎やマラリヤなど命に関わる病気が蔓延しています。マラリヤはスマトラ島、カリマンタン島、パプアなどで気をつける必要があり、これらのエリアに行く場合は、必ず虫除けスプレーを使用してください。予防の薬もありますが副作用が強く、服用しても100%安全というわけではありません。今回はインドネシアで気を付けたい病気についてご紹介します。
風邪
暑いからと寝るときもエアコンを付けっぱなしにすると、風邪を引いてしまうこともあります。風邪を引いたら無理せず安静にしてください。無理に動くと他の病気にかかってしまいます。時間がもったいないからとい思わず、横になりしっかり身体を休めましょう。薬は日本で使用していたものを持っていきましょう。
下痢
海外へ行くと下痢になることが多いと思います。特に旅行者が多いバリ島では「バリっ腹」などと呼ばれることもありますが、心配はありません。常用の整腸剤を服用し、ゆっくり休んでいればすぐに治るはずです。また、現地の生水は飲まない、普段食べ慣れていない果物や刺激物は避けるなどの注意も必要です。
消化器感染症
赤痢やチフスなどの消化器感染症は予防できます。まず、生水は絶対に飲まないでください。水道水は煮沸していなければ飲めませんので、常にミネラルウォーターを飲むようにしてください。ミネラルウォーターは、街中のお店で一般的に売られています。高級ホテルでは部屋に無料で用意されていることが多いです。また、生物は衛生的に信頼できるレストラン以外では食事をしないように心がけましょう。下痢の症状が2日〜3日間続く場合には、早めに病院へ行き適切な検査や治療を受けましょう。
デング熱
デング熱は蚊により媒介される感染症です。東南アジアの急激な都市化が原因とされており、インドネシアでも突発的に流行していることがあります。潜伏期間は4日〜7日間ほどで、主な症状は発熱、頭痛、関節痛です。現在有効なワクチンはなく、予防は蚊に刺されないように気をつけましょう。通常3日〜7日程度で回復します。
熱中症・日焼け
南国の日差しの強さは思った以上に強烈です。そのため慣れないうちに長時間強い太陽の日差しを浴びると、重度の火傷状態になります。さらに放っておくと大量の汗をかき、体内の水分と塩分が失われ熱中症になる恐れも。安易に体を焼くのは禁物です。最初の1日〜2日は数分肌を焼く程度にし、徐々に体を慣らしていきましょう。また、外出するときはできるだけ帽子をかぶり、こまめに水分補給を行ってください。
インドネシアの医療事情
インドネシアの医療機関は、施設や受診レベル格差がとても大きいです。体の不調やケガなどで医師に診察してもらいたい場合には、ジャカルタやバリ島の設備が整った病院へ行きましょう。ジャカルタやバリ島には日本人の医師が常勤しているクリニックも増えてきているので、言葉の不安も少ないです。深刻な病状の場合は医療水準が高い日本、オーストラリア、シンガポールでの治療も考えてください。
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