インドネシアで出産率増加、望まれないベビーブーム到来か
新型コロナウイルス感染拡大防止策として大規模社会制限(PSBB)が実施されているインドネシア。幾度か延長されているPSBBですが、6月4日を最後に解除し、通常の生活や経済活動、社会活動が再開される予定です。そんな中、避妊具や避妊薬の使用が減少した影響で、ベビーブームが起きる可能性があると懸念されています。
人口政策を担う国家家族計画・人口庁のハト長官は、「新型コロナウイルスの影響で外出制限などにより、人々が避妊具や避妊薬を購入するための外出が困難になっている」と述べました。インドネシアでは今年の2月に比べ、3月はコンドームとピルの使用がそれぞれ約4割減となり、ほかの避妊方法の利用も減少したとのデータが出ており、外出制限の影響で避妊・中絶手段へのアクセスが難しく、予定していなかった妊娠に至っている女性が約40万人超に上るとされています。インドネシア人男性はコンドームを付ける習慣があまりなく、ピルや注射を利用する割合の高い国でもあるため、このような非常事態の歳、避妊意識を変えていく必要があるのかもしれません。
世界第4位の人口で約2億7千万人を超え、1960年代後半から家族計画を推進、人口抑制策を進めてきたインネシア。大規模社会制限(PSBB)が解除された後の経済の動きや人出によってこの状況が緩和されることになるのでしょうか。今後はオンラインメディアを利用した啓発や避妊具の配布活動を継続していく流れとなっています。